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装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.38

2026.10.19

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金属腐食は、酸性側だけで生ずると決めつけるべからず

 炭素鋼やステンレス鋼など金属の全面腐食は、主に酸性環境で生じ、中性やアルカリ性環境で耐食性が良い場合が多い。
 しかし、この酸性側で腐食し、中性およびアルカリ性側で耐食性を示す傾向は、全ての金属に当てはまるわけではないことに注意する必要がある。
 例えば、図1にアルミニウムの耐食性のpH 依存性を炭素鋼と比較して示すが、これ以外に亜鉛、銅などは、中性環境では耐食性を示すが、酸環境でもアルカリ環境でも全面腐食が発生する。これらの金属は両性金属と言われる。

図1 アルミニウムと炭素鋼の腐食のpH 依存性の模式図


 プラントでは、炭素鋼やステンレス鋼以外に、配管、熱交換器や計装部品などでアルミニウムや亜鉛メッキ(白ガス管)など種々の材料が用いられている場合がある。そのようなプラントで、炭素鋼の腐食を抑制するためや化学洗浄のために、プロセス流体のpH をアルカリ性側に変化させると、アルミニウム製や亜鉛メッキの部材に腐食が発生する場合がある。
 このため、これらの材料が混在するプラントで環境のpH を変化させる場合は、どんな種類の材料が系内に存在するかや、それらの材料の腐食のpH 依存性を把握して、環境を変化させる必要がある。これらをまとめて図2に示す。

図2 種々の材料が混在するプラントでのpH 変化への注意

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