TPM
注目記事

指標でモノづくりを評価しよう! #1 設備総合効率(OEE)
2025.04.01
モノづくりにおいて欠かすことのできない「故障ゼロ」「不良ゼロ」「災害ゼロ」。このためには設備がしっかりと動き、良品を生産し続けることが重要ですが、なかなかそうもいきません。そこで日々の生産では、目標と計画を決めて改善活動などに取り組み、その成果を指標を使って評価をします。 モノづくりを評価する指標はさまざまですが、本稿では、TPMで標準化されている指標や実績値について紹介します。

「TPM」とは?
2025.04.03
TPM(Total Productive Maintenance)は、製造工場および設備におけるロスをゼロにすることを目的とした、主に自動化ラインを中心とした製造業やプラント産業における設備管理と生産性維持のためのマネジメントシステムです。「総合的生産保全」や「全員参加の生産保全」と呼ばれています。 1971年、当時の日本電装(現:デンソー)が、生産保全の考え方に基づいて、1人ひとりが経営に参画する意識を持つ「全員参加の生産保全」として推進し、TPM賞として表彰されました。それをベースに、日本プラントメンテナンス協会がTPMを提唱したのがはじまりです。

ものづくり屋視点による労働衛生の実践 No.1 『労働衛生は、働く仲間の“健康保全”』
2025.04.15
労働衛生という言葉に出会ったことがあるだろうか。50人以上の事業場では衛生管理者の選任が義務付けられているので関係者ならば分かると思う。ならば、TPM8本柱の活動の中ではどこに含まれるのだろう。「安全・衛生・環境に決まってる」と言われるかもしれないが、試しに、「TPM」「労働衛生」で検索してみてほしい。筆者がトライした限りでは8本柱、安全・衛生・環境までは出てくるが、「労働衛生」という言葉は見付からない。 筆者はTPMが好きだ。労働衛生は「予防保全」だと思っている。結果だけを追うのではなく、設計とプロセスを重視し、モニタリング結果により、是正・改善をねらうからだ。しかし「安全」には微妙に違和感を覚える。罰当りな物言いかもしれないが、言い訳をさせてもらえるならば2つある。 1つは、半世紀近く安全衛生関係の仕事に関わってきて、残念ながら「安全第一」というだれもが否定できない文言を拝しながら「理論的ではないモノ・コト」に、しばしば遭遇したことによる。年齢を重ねて考えてみれば、「安全」という文言から想起される領域や文化的背景が、広く深いために生じる(良く言えば)多様性の反映なのかとも思われるが、少なくともTPM8本柱に明記されているのだから、予防保全的な方法論として深堀りされるべき課題がありそうだ。 2つ目は、労働衛生という分野や課題が理解されにくいのか、「安全」や「環境」の中に埋もれ混同されることに対する僻みと思っていただいて構わない。 筆者は現在、労働安全衛生法第81条第2項に規定される労働衛生コンサルタントとして、働く仲間の現場と関わりをもっている。僻みを重ねるならば、労働安全コンサルタントは同条第1項(先に)にあり、別のカテゴリーであるので、「一緒くた」にして欲しくないし、互いに登録分野以外の診断や指導を行うことはできない。 今回の寄稿の依頼は、当初安全衛生についてであったのだが、わがままを受け入れてもらい、労働衛生に“偏って”TPM同志諸兄に語らせていただくことにした。依頼者とは「同床異夢」かもしれない不安を抱きつつも、話題提供させていただきたいと思う。

せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#1 品質ってなぁに?
2025.04.15
カンリさん(以下カ):おはようございますっ、せつびさん! 早速ですが、今期の会社方針(図表ー1)に質問があります!