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からくり改善のための「機構学」入門 No.4 てこクランク機構の成立条件(前編:条件式の導出)

2025.07.01

 第4回の記事を書くにあたって、本連載の第1回から第3回までを振り返ってみました。まず第1回では「てこクランク機構の復習」を行い、続く第2回では「構成するリンクの長さから揺動角度を求める方法」、そして、第3回目では「指定された揺動角度を得るために必要となるリンクの長さを求める方法」について計算手順の説明を行いました。以上の説明で、少々言い過ぎかもしれませんが、てこクランク機構の基本的な設計ができるようになりました。しかし、この振り返りをしてみて、何かが抜けている気がしました。そうです、そもそも論として、四節回転連鎖がてこクランク機構になる条件については、お話をしていませんでした。 そこで、今回は、四節回転連鎖の復習から始めて、四節回転連鎖がてこクランク機構となるためには、どのような条件が必要なのかを説明したいと思います。

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第63回「設備管理全国大会」パネルディスカッションの動画を公開しました

2025.08.19

 本大会は設備管理における本格的な技術発表会として、保全・工務・設計・生産技術・製造等の管理者・スタッフ・経営幹部の方々の設備管理に関する意識向上、進化に寄与すべくプログラムの構成をおこなっています。設備管理に関わる方々の地位向上、設備管理の課題解決の一助となる大会を目指し、「設備管理全国大会」を開催しております。

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事例で分かる! 進化する「からくり改善」①

2025.07.31

 現場にある困りごとや課題を、そこで働く人たちが見つけ出し、重力などの自然エネルギーや、歯車やてこの原理などの簡単な機構・仕組みを用いて、環境負荷を少なくローコストに改善するもの。これが「からくり改善」です。 本記事では、さまざまな事例をもとに「からくり改善」の今後の可能性について考えていきます。

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ものづくりの現場力を高める! 自主保全活動のコツ①

2025.07.30

 製造業において、設備の安定稼働は生産性や品質、コスト、納期などのすべてに直結する重要な要素です。そのため、設備保全は専門部門だけではなく、オペレーター自身が主体的に取り組む「自主保全活動」が注目されています。自主保全とは、TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全)の要素・機能の1つであり、オペレーターが設備の清掃・点検・給油・調整、簡易修理といった「設備の維持活動」を担い、故障の予防や生産性向上を図る活動です。ここでは、自主保全活動を成功に導くための工夫を第1回で、第2回では現場での効果的な事例を紹介します。