
国立大学法人 九州工業大学
支援研究員・客員教授
堀田 源治
九州工業大学、有明工業高等学校で教鞭をとる他に、堀田技術士事務所(ETC)の代表として企業向けコンサルタント活動(保全・安全・人材育成など)や学協会の委員・役員活動(日本技術士会、日本材料学会、日本設計工学会)を実施中。
資格:職業訓練指導員
1級技能士
技術士(機械部門)
博士(工学)
力のモーメントと偶力
不適切なモーメントが設備の機械要素に作用すると、軸の曲がりや接触部の片当たりが生じ、トラブルの原因となる。そのため、設計上も保全上も十分な注意を払う必要がある。一方、「偶力(ぐうりょく)」に関しては、見過ごされることが多い。これは、モーメントはピンなどの回転支点とそれに連なるモーメントの腕が比較的明確であるのに対して、偶力はあたかも力の釣合いのように錯覚しやすく、特定の回転支点がないことも多いためである。
しかし、機械の保全において、「偶力」という物理概念を見落とすと、一見正常に見える装置でも、突然振動や異常摩耗、最悪の場合は部品の破壊といった重大なトラブルを引き起こすことがある。そこで、今回は力学においても注目されることが少ない「偶力」について考えてみたい。
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