課題と施策は“セット”で考える
設備管理・保全の課題と施策のクロス分析(図表-3)では、「人材育成・確保」や「高経年設備対応」の課題に対し、施策として「高経年設備対策」「人材育成対策」に加え、「保全マネジメント面対策」「情報技術活用」をセットで進めることが効果的だと考えられる。たとえば、技能伝承をDXで支援しつつ、老朽化設備の劣化診断結果をマネジメントサイクルに組み込むことで、ヒューマンエラーや突発故障の再発を抑制できる可能性がある。

図表-3 課題と施策のクロス分析
今後の方向性
調査結果からは、人手不足・技術継承・設備の高経年化という構造的課題が見えてくる。これに対応するには、以下のポイントが重要と考えられる。
- ● 人材育成:OJT、知識教育、技能マニュアルのデジタル化などによる効率的スキル継承
- ● 設備対応:設備診断や劣化予測技術の導入と長寿命化を考慮した更新計画
- ● マネジメント:PDCAサイクルを回せる体制整備と課題抽出・対策の見える化
- ● IoT/ICTの活用:センシングデータの収集・分析基盤構築による予知保全サービスの内製化
これらの施策を包括的に進めることで、現場の負荷を抑えつつ、設備稼働率向上やコスト適正化を実現していくことが求められる。今後は、社内体制の見直しや外部専門家との連携を通じて、保全課題を多角的に解決していく取り組みが重要となるだろう。
第2回は人材定着率や採用の課題に対する施策について深掘りします。
■日本プラントメンテナンス協会のホームページでは、報告書の概要を公開しています。ぜひご覧ください。
※本記事のお問い合わせは、JIPM・調査研究チームまで rd@jipm.or.jp
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