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SUS304やSUS316などの汎用のステンレス鋼製の装置や部材が鋭敏化(ステンレス鋼の結晶粒界に沿って連続にCr濃度の欠乏した領域の生ずる現象)1)した状態で常温(0~50℃程度)にて使用や放置することにより、写真2)に示すような金属の大気側外面から結晶粒界に沿って割れが、発生・伝播するタイプの応力腐食割れの発生3)する場合がある。 大気の湿度や表面付着物の存在によるが、多くの場合に常温の装置の外表面には目に見えないほど薄い水膜が存在し、腐食反応が生じている。その液膜が存在する状態で鋭敏化したステンレス鋼部材を用いると、金属の結晶粒界の優先的な腐食が生じ、粒界型の応力腐食割れの発生に至る。 この割れを抑制するためには、ステンレス鋼を鋭敏化させない状態で使用することが必要である。これには、SUS304LやSUS316Lなどの低炭素系ステンレス鋼を採用するとか、ステンレス鋼に機器製作工程などで高温の熱履歴を受けないようにすること、そして設備の使用開始前もしくは使用途中で鋭敏化していないかJISに規定される10%シュウ酸エッチング試験などで確認4)を行うことが挙げられる。もし、設備や部材が鋭敏化していると確認された場合は、使用を中止するか、可能であればその部材の溶体化熱処理を行うことが割れ発生の抑制策となる。 また、鋭敏化した状態のステンレス鋼を使用せざる得ない場合は、金属表面を液膜の存在しない乾燥状態に保つために、使用温度を50℃以上に保つことも対応策となる。
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