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みんなで無くす『もったいない』 ~省エネ診断は設備の健康診断~

2026.06.03

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日産自動車株式会社 いわき工場 環境エネルギーグループ 長谷川 賢二

優秀改善事例全国大会2025より

 当社いわき工場の環境エネルギーグループ(以下、環エネ)は、受変電設備、コンプレッサー、廃水処理を中心にインフラ設備の維持管理、また、エネルギー管理部署として省エネをリードする職場である。今回は、この中から省エネ推進活動について紹介する。

『ぼや』期

 十数年前、省エネ活動が思うようにいかず、ぼやいている時期があった。
 活動当初、エネルギー測定を行い製造部署に省エネアイテムの提案をしても「省エネは環エネがやるんでしょ?」「掛かる費用と工数は誰が出すの?」と門前払いで、省エネは他人ごとだった。
 これではデータを集めるばかりで、効果につながらないと思い、製造グループごとに「省エネファミリー会議」を立ち上げ、省エネアイテムをたくさんの人に知ってもらうことから始めた(図表-1)。

図表-1 省エネファミリー会議の立上げ

 しかし、最初は参加者も少なく「省エネは環エネでやってください」といった反応ばかりだった。そうした中、まず「見える化」をしようと、加工工程の週末から週明けの電力グラフを作成、共有した(図表-2)。

図表-2 データの見える化

 私としては、「ムダに早く設備を立ち上げていないか?」「生産終了後も設備がエネルギーを使っていないか?」などを確認するための「見える化」だったが、加工グループの係長から「土日のエネルギーって100%ムダだよね? 年間でどの位になるの?」と質問があった。
 目的とは違うが、結果的に興味を引くことができた。次の会議までに加工グループ全体の電力を見える化し、土日の待機電力を計算した結果、なんと年間一千万円以上の電力を使っていることが判明した。驚くと同時に、ただ「見える化」をするだけでなく、「見せ方」がいかに重要かに気付いた。今思えば、停滞していた省エネが一歩前進した瞬間だった(図表-3)。

図表-3 待機電力の見える化

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