改善活動・からくり改善

注目記事

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からくり改善のための「機構学」入門 No.9 往復スライダクランク機構(その3:実践編)

2025.12.10

 前回は、機構の機素の位置と時間の関係式を微分することで速度や加速度が求められることを説明しました。また、その前提となる微分演算を定義から丁寧に説明し、さらに、微分演算がコンピュータで自動的に処理できることも紹介しました。 ここで、前回、伝えそびれた大切な事があります。それは、「コンピュータで微分ができるようになったからといって、私たちが微分の理解を省略できるわけではない」ということです。これは、 3D CADを操作できても、設計の基礎的な原理を理解していなければ、良い設計ができないのと同じです。だからこそ、微分という基礎的な考え方をしっかりと身に着けておくことが大切だと思います。 さて今回は、これまでに導いた「クランクの角度とスライダの位置の関係」を実際に微分し、スライダの速度や加速度を求めてみます。さらに、それらの結果をもとに、機構の動きについて解析を行ってみたいと思います。

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からくり改善のための「機構学」入門 No.8 往復スライダクランク機構(その2:数学準備編)

2025.11.06

 前回から往復スライダクランク機構を題材として取り上げ、その動作について解説することにしました。まずは、基本的な構造と原理を復習し、次に、回転するクランクの角度とスライダの位置の関係を数式で表しました。その結果、リンクの長さが「ある条件」を満たす場合には、クランクを一定の速度で回転させたとき、スライダの動きが「ほぼ正弦波状」になることを確認することができました。  位置の関係式が求められれば、数学的には、これを微分することで、速度や加速度を求めることができます。しかし今回は、その準備編として微分の復習を行いたいと思います。機構学やからくり改善とは直接関係のない話に見えるかもしれませんが、運動を理解するための大切な基礎知識ですので、ぜひ目を通してみてください。

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事例で分かる! 進化する「からくり改善」④

2025.11.26

 現場にある困りごとや課題を、そこで働く人たちが見つけ出し、重力などの自然エネルギーや、歯車やてこの原理などの簡単な機構・仕組みを用いて、環境負荷を少なくローコストに改善するもの。これが「からくり改善」です。 本記事では、①~③の内容を振り返りながら、次世代の「からくり改善」を考えていきます。

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事例で分かる! 進化する「からくり改善」①

2025.07.31

 現場にある困りごとや課題を、そこで働く人たちが見つけ出し、重力などの自然エネルギーや、歯車やてこの原理などの簡単な機構・仕組みを用いて、環境負荷を少なくローコストに改善するもの。これが「からくり改善」です。 本記事では、さまざまな事例をもとに「からくり改善」の今後の可能性について考えていきます。