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指標でモノづくりを評価しよう! #3 性能稼働率
2025.06.18
モノづくりにおいて欠かすことのできない「故障ゼロ」「不良ゼロ」「災害ゼロ」。このためには設備がしっかりと動き、良品を生産し続けることが重要ですが、なかなかそうもいきません。そこで日々の生産では、目標と計画を決めて改善活動などに取り組み、その成果を指標を使って評価をします。 モノづくりを評価する指標はさまざまですが、本稿では、TPMで標準化されている指標や実績値について紹介します。
第146回「シャッフルされた学生番号とハッシュ」
2025.05.01
大学では学生さんたちの情報管理に学生番号(または学籍番号など)という数値をつかいます。会社も社員の番号があるでしょうし、日本全体ではマイナンバーがあります。これらの番号は、何らかのルールに従って重複無く割り振られた番号です。氏名で区別しようとすると、どの漢字か(とくに同じ名字でも文字が多数ある場合など)などで照合の煩雑さがあるほか、漢字まで一致した同姓同名が区別できなくなります(実際に大学のクラスであったときには番号でしか区別できなかった)。また、数値には大小があるため、コンピュータ内での比較や参照などがしやすく、非常に便利です。 日常的に書類に「氏名」と「番号」を併記で書くことを求められますが、おそらく「番号」のほうが主で、処理をするときに番号をまず入力して、番号から検索された氏名と、記載の氏名が一致するかチェックします。氏名を書くのは番号を書き間違ったときの対策として、場合によっては本人が書いたことの筆跡の検証をするためです。重要度の高いものでは、本来必要な数値の他にもう一桁、何らかの計算で決まるようなチェック用の桁を用意して、ひとつの書き間違い、読み間違いくらいは検出できるようにします。 さて、学校における番号の設定には、しばしば五十音順が用いられます。私は小学校のときには誕生日順だったので常に最後だったのですが、付番根拠によってはそのような非公開属性が見えることがあります。本学も五十音順だったのですが、2年前からシャッフルされて、氏名と番号が一見するとランダムになりました。そのときは驚き抵抗を感じましたが、考えてみれば私は出席や提出物、成績の管理は番号で行い、氏名は上記の通りチェック用ですので、五十音順の必要はありませんでした。シャッフルすることにした理由はいくつか考えられるのですが、ひとつ便利なことに「佐藤班」の問題が消えました。 実験実習をする際に学科を数人単位の班に分けることがあります。われわれの作業効率を考えて、番号順に人数ずつ区切って行きますが、総勢100人もいると佐藤さんが数人いて、場合によってはほとんど佐藤さんという班ができます。下の名前で呼ぶか、「○○番の佐藤さん」と言わなければなりません。シャッフルされると、この問題はほぼ回避され、同じ名字の人が同じ班にいることは偶然になります。 似たような考え方は物品管理にも使われると聞きます。代表的な事例はピッキング作業をする場での並び順です。たとえば、ネジなどの部品を引出しにしまうときに、直感的には同じ規格で長さ順で並べたくなります。その場合、隣接する区画に見た目の似たものが並ぶことになり、取り出すときに良く見る必要があります。一方で、M3x10ネジとM6x20ボルトとM2ナットとM5ワッシャという組合わせであれば、仕切り無くまとめて入れられていたとしても、見ても手触りでも区別がつきます。もちろん、欲しいネジがその引出し、ということを特定できる何か手段が別に必要ですし、「近い何かを探したい」ときには逆にやりにくくなりますが、あえてバラバラにするとピッキングミスは減らせます。
第15回 滑車の問題(3)
2026.06.08
国立大学法人 九州工業大学支援研究員・客員教授堀田 源治
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.28
2026.05.18
設備の設計や管理で、業務を短時間で効率的に進めることは、大切な姿勢である。そのために「そんなこと解っている」と種々の技術的な判断を下していることがないだろうか。言い換えれば、その判断の中に、理解や予想が十分でなく危険性をはらむ判断をしていることがないだろうか。 この連載で過去に紹介したステンレス鋼配管を2重管として外面から冷却水で冷却する設備の設置と運転した事例を基に考える。 この種の設備は、化学工場で一般的であり、多くの使用実績がある。しかし、使用実績のある設備の内側の管の材料がステンレス鋼なのか、内部プロセスの温度は何度なのか、また冷却水の水質は工業用水なのかボイラ給水なのか、などを把握して、先の事例の場合に設計・製作・設備管理が行われたのだろうか。すなわち「2重管設備は実績もあり問題ない」との思い込みで判断したのではないだろうか。 結果的には、先にも紹介した様に、内管のステンレス鋼に塩化物による応力腐食割れが発生する設計がなされ、そのまま製作され、適切な検査も行われず運転され漏洩事故に至っている。この使用条件では割れおよび漏洩の発生は、ある程度の材料技術の知識があれば予測することが可能であったと考えられる。 設備の設計や管理に関わる者は、担当する設備の材料と環境の組み合わせで、材料損傷発生の危険性が潜んでいないか、「そんなこと解っている」と決めつけず、謙虚に考え、検討する必要と責任がある。 もし技術的な判断の難しい場合は、独自に調査検討するとか周囲や専門家に問い合わせることが重要である。合わせて疑問を想起する基礎的な技術的な能力を身に付けておくことも必要である。