
TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全)は、製造工場および設備におけるロスをゼロにすることを目的とした、主に自動化ラインを中心とした製造業やプラント産業における設備管理と生産性維持のためのマネジメントシステムです。本記事では、TPMの成果や進捗を定量的に評価・管理するための基準である「指標」を設定することで、どのような効果があるのかを考えていきます。
TPMの指標
TPMでは、故障、製品不良、作業のムダなどのロスの明確化や、活動成果および進捗把握などに、KPI(Key Performance Indicator;主要業績評価指標)、KAI(Key Activity Indicator;主要活動指標)を設定し、記録します。これにより、成果を上げるまでのプロセスや努力度合いを「見える化」することができ、また、1つの工場での経時的変化だけではなく、類似工場など他との比較も可能となります。
KPIはTPMの活動によりロスが削減され、改善された結果を表し、KAIはTPMの活動の実態を表します。KPIの設定に当たっては、TPMを導入する目的、生産形態や生産品目、企業戦略に基づくKMI(Key Management Indicator;主要経営指標)を考慮する必要があります。

図表ー1 KMI、KPI、KAIの構造
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