
世界の製造業は、IoTやビッグデータを活用した「製造強国」化へと急速に進んでいます。一方で日本は議論こそ盛んなものの、産業全体を動かす大きな流れにはなっていません。しかし、日本には職人技や現場改善力など、世界に誇る“無形の強み”があります。
これらをデジタル時代に最大限生かす鍵がDXであり、その前提として「現場の知恵による改善」と「後戻りしない標準化」が重要です。日本プラントメンテナンス協会の「生産革新実践プログラム」は、この考え方を体系化したもので、生産リードタイムの極限短縮=JITを目指して企業での実証成果をもとに生まれました。本稿では、このプログラムのエッセンスを8回にわたり解説します。
「人」の力を最大限に引き出す!
生産革新を実現する「展開5要素」の中でも、「人」は企業の基盤となる最も重要な要素です。「生産革新実践プログラム」では、「人」が生む付加価値の向上を目指し、TPS(トヨタ生産方式)における「標準作業」の徹底を重視します。第4回では、標準作業の定義から目的、具体的な帳票類、そして改善サイクルに至るまでを解説します(図表―1)。

図表―1 展開5要素「人」
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