技術・技能
注目記事
せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#10 良い仕事をするための基本~その8 「事実に基づく管理 管理のサイクル」
2026.01.15
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.20
2026.01.21
浸透探傷試験(通称カラーチェック)1)は、割れなどの線状欠陥の検査方法としては、一般的で比較的簡便な試験法として、多く用いられている。 しかし、浸透探傷試験もその欠陥検出精度を高く保つためには、実施するにあたって幾つかの注意点がある。その1つが、雨天など高湿度の条件での注意点である。図に模式的に示す様に、高湿度の環境では、割れ等の欠陥の中に水分が浸入もしくは結露し、これにより浸透液(赤色が多い)が欠陥内部に浸透しにくく、現像段階(白色)で欠陥として検出されない可能性が高くなる。 この現象は、有資格の検査員などでは良く知られている。しかし、製作された機器の立会検査や、定期開放検査中での検査など、天候にかかわらず日時が限定された中で検査を行わざる得ない場合に、欠陥の見落としの危険性がある。実際の、それが原因と考えられる事例も発生している。 欠陥内部の水分への対策としては、温風ドライヤーなどで、金属表面を乾燥した状態にしてから浸透探傷を行うことなどが考えられる。 なお、浸透探傷試験では、以上の割れ内部の水分以外に検査表面の前処理により表面を平坦で清浄な状態にして浸透探傷を実施することも、欠陥の検出感度を高めるために注意する必要がある。
第3回 潤滑油の粘度と粘度指数
2025.06.02
RMFJ株式会社久藤 樹
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.19
2026.01.07
ステンレス鋼製熱交換器の伝熱管と管板の管端溶接は、自動溶接で行われる場合が多い。その場合に溶接機を管端部に適切に固定するために図1に模式的に示す様に、銅製ガイドを用いる場合が多いとのことである。何故、銅製ガイドが選定されるかは、銅がステンレス鋼より硬さが低く、ステンレス鋼管に傷などをつけにくいためとされている。しかも、このガイドは、溶接機の位置をしっかり固定するため管の内径に近い径が選択される。 これにより製作された管端溶接部近傍に、製作後や運転開始後に割れ状の欠陥の検出される事例が何件か報告されている。その原因は、図2に模式的に示す様に、銅製ガイドとステンレス鋼が接触したことにより、銅がステンレス鋼表面に凝着し、そこに溶接による熱が影響して「液体金属脆化」1)のよる割れがステンレス鋼管に生じたと判断される。これは、ステンレス鋼に比較して、銅の融点が低いため、溶接熱影響の熱で銅が溶融状態となり、それがステンレス鋼に拡散し脆化割れを発生させると推定される。なお、この割れ事例は、ステンレス鋼で主に発生しているが、炭素鋼製熱交換器においても、発生可能性がある。 対策としては、溶接機のガイドに銅を用いず、ステンレス鋼などを用いることが挙げられる。 熱交換器の発注者や設計者は、製作工程の工具の材料まで指定することは一般的にない。しかし、本件は繰り返し発生している事例でもあり、発注や製作の工程管理で指定するとか、受入れ時の割れの検査を行うなどの対応が必要である。また、製作会社でも製作する機器の品質を確保するため注意する必要がある。
記事一覧
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.5
2025.06.01
せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#2 なぜ、「コンプライアンス不正」は起こるの?
2025.05.15
第2回 玉掛けの力学(その2)
2025.05.01
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.3
2025.05.01
第146回「シャッフルされた学生番号とハッシュ」
2025.05.01
第2回 潤滑油の組成
2025.05.01
サステナブルなモノづくりのために No.98
2025.05.01
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.2
2025.04.15
せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#1 品質ってなぁに?
2025.04.15 無料会員
第1回 摩擦と潤滑油
2025.04.01 無料会員
第1回 玉掛けの力学(その1)
2025.04.01 無料会員
サステナブルなモノづくりのために No.97
2025.04.01 無料会員