
日本プラントメンテナンス協会では、設備保全の仕組みとして、「経営に資する戦略的保全マネジメントシステム:MOSMS®(Maintenance Optimum Strategic Management System)*1」を提唱している。MOSMSでは、最初に「保全水準評価*2」による「保全現場の現状の仕組み」を評価することを推奨している。その評価結果を分析し、保全現場における「設備管理の課題」を明確にした後、「アクションプラン」を作成し、粛々と「計画保全再構築」を進めていくことになる。
本稿では、「保全水準評価」を実施する目的および、その必要性について述べる。
*1:MOSMSについてはこちら
*2:保全水準評価についてはこちら
「保全経営力」の範囲を診断する
「保全経営力」とは、次のような定義であり、その範囲を以下に示す。
・保全の範囲(図表-1)は「設備の全ライフサイクル」とし、ここを健全に保ち、各サイクルで期待される機能を
維持管理すること
・経営および企業活動に対する「ステークホルダー(利害関係者)」全体にとって、最適な保全が機能すること
・設備管理のサイクルを中核として、他のサイクルが連携し日常的に回り続ける「仕組み」が機能していること
・すべての「現場の力」が、向上する仕組みとなっていること

図表-1 保全の範囲
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