改善活動・からくり改善
注目記事

からくり改善のための「機構学」入門 No.1 てこクランク機構の揺動角度(準備編)
2025.04.01
「プラントエンジニアデジタル-Plant Engineer Digital-」のスタートに合わせて、これまで、プラントエンジニア誌に2021年4月から2025年3月までの4年間にわたって連載をしていた「“動く”からくり事典」をリニューアルし、「からくり改善のための「機構学」入門」をスタートすることになりました。ぜひ、これまでと同様にご愛読ください。

「からくり改善」とは?
2025.04.03
「からくり改善」とは、生産現場の困りごとや課題を、そこで働く人たちが見つけ出し、重力などの自然エネルギーや、歯車やテコといった簡単な機構・仕組みを用いて、環境への負荷を少なく、ローコストで改善するものです。もともと「からくり人形」の「からくり」と同じ着想であることから、このように呼んでいます。 からくり改善の主な特徴は、以下の通りです。 1.困りごとを現場自らで見つけ出し、知恵とくふうで改善する 2.「重力や自然エネルギー、他動力などの動力源」×「テコやカムなどのからくり機構」を活用する 3.機構・構造は単純、シンプル 4.お金をかけない

からくり改善のための「機構学」入門 No.2 てこクランク機構の揺動角度(本編:基本問題)
2025.05.01
前回は、てこクランク機構の揺動角度を計算によって求めるため、準備編として、てこクランク機構の構造と動きを復習しました。そして、もう一つ、揺動角度を計算するために欠かせない数学的な基礎知識として「余弦定理」についても説明しました。(本編からご覧になっている方で、余弦定理について不安のある方は、ぜひ、準備編もご覧ください)。 さて、本編では、準備編で手に入れた余弦定理を使って、次の2つの問題に取り組んでみようと思います。まず今回は、基本問題として、リンクの長さが決まっている場合に、てこクランク機構の揺動角度を求めてみます。続いて(掲載は次回となりますが・・・)、応用問題として、指定された揺動角度となるようにリンクの長さを設計する方法について解説したいと思います。