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第9回 潤滑診断による状態監視
2025.12.03
RMFJ株式会社久藤 樹
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.17
2025.12.03
開放循環式冷却水系で、補給水の塩化物イオン濃度などの腐食性成分の濃度が低く、かつ濁度が低いなど“清浄な状態”である場合に、殺菌処理の必要性を軽視し、それを適切に行わないで運転される場合がある。しかし、その場合に微生物に起因した腐食発生が問題となる場合がある。 実際にある開放循環式冷却水系で、補給水が“清浄”であるため殺菌処理の必要性が認識されず、殺菌剤の濃度管理を適切に行われていなかった。その系で写真に示す様にB合金(Moを含むNi基合金)製のプレート式熱交換器で、冷却水側からのすき間腐食が発生し、貫通に至った1)。この事例を解析した結果、冷却水環境でB合金のすき間部に、微生物誘起腐食が発生したことが推測された。
サステナブルなモノづくりのために No.105
2025.12.03
この連載でも何回か紹介していると思うのだが、精密工学会ライフサイクルエンジニアリング専門委員会(絶賛、会員募集中です。専門委員会などといかめしい名称ですが、ただの勉強会です)で、先日、自動車リサイクル工場の見学に行った。見学自体は大変楽しい、興味深いものだったのだがそこで伺った話がなかなか憂鬱なものだった。 ご存知かと思うが、自動車リサイクル業界は、数あるリサイクル業の中でも最大のもので、廃車を引き取ってきて、解体して、破砕機(シュレッダー)にかけて、そこから、鉄、銅、アルミなど取り出してきてリサイクルし、残りはシュレッダーダストとして燃やすか、埋め立てる。というのが基本の流れで、国内リサイクルのメインの流れとなっている。 憂鬱な原因の第一は、商売のタネの廃車が減っていることである。まず、自動車販売台数が減っている。日本の人口減少は止まらないし、都会の若者は車を買わず、カーシェアリングがすっかり一般的になった。ここまでは皆さん想像がつくだろう。大きいのは、中古車の海外流出が止まらないことである(ただし、外国に規格がない軽自動車はほとんど輸出されないらしい)。 例えば、2019年度には、処理した廃車が約340万台、輸出が約100万台であったのが、2023年度には廃車が約270万台に減って、輸出が約160万台に増えている(https://www.jarc.or.jp/data/index/)。これは世界に名高い「高品質で長寿命な日本車(例えば、アフリカはランクルじゃないととか)」のお陰であって、日本型ものづくりの誇れるところであり、廃車に回すよりも使えるのなら中古車として再使用した方が資源面でもメリットがある。 国内での自動車の平均使用期間は13〜4年であって、諸外国に比べると大分短いし、日本人は丁寧に乗る、近年の円安で日本の中古車が割安になっている。という話はよく聞く話だが、決定的な役割を担っているがオークション業者である。解体業者が今までは逆有償で(つまり、カーオーナーからお金を貰って)引き取っていた廃車がオークションで売れてしまう、走らない車にも値がつくという状況だそうだ。 ここで大きいのは自動車リサイクル券の存在である。多くの人が意識していないが、自動車リサイクル法は前払い方式で、皆さん新車購入時にリサイクル料金(約10,000円)を先払いしており、リサイクル券が車検証と一緒に保管してあるはずである。廃車時には、この10,000円で、フロン、エアバッグ、シュレッダーダストの処理料金が賄われるのだが、中古車を輸出するときには、この10,000円が返還される。つまり、オークションを介して安い中古車を購入する輸出業者にしてみると、この10,000円は儲けとして確約されている訳である。この結果、オークション業者に対抗するためにお金を払って廃車を引き取らざるを得ず、解体業者にとってはコストアップになり、廃車も集まりにくくなる訳である。
TPMとSCMの連携が生み出す「サステナブルサプライチェーン」#3
2025.11.26 無料会員
グローバル企業では、最適なSCM(Supply Chain Management)の実現に、TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全)を活用することが多くなっています。それは、設備ロスを愚直に追求するTPMが基盤強化の強い武器であるからです。本稿では、3回にわたってTPMとSCMの関連性と実際の成果事例を説明します。
指標でモノづくりを評価しよう! #8 クレーム件数
2025.11.26 無料会員
品質管理の指標のうち、「クレーム件数」は、製品の品質や顧客満足度を直に反映する重要な指標の1つです。クレームとは、顧客から寄せられた苦情や不満のことで、主な原因は、不良品や欠陥、納期の遅れなどです。この件数である「クレーム件数」が多ければ多いほど、顧客の信頼やブランドの評判に悪影響をおよぼします。 設備の不具合は、製品品質にダイレクトに影響します。設備管理・保全がうまくできていないと、良品率は低下しクレーム件数は増加傾向に。裏を返せば、毎日の設備管理の徹底が、クレーム件数の抑制につながります。
「外注技能工の単価推移(2015年~2024年)」を発行しました
2025.11.26 FREE
日本プラントメンテナンス協会では、主として装置型産業の設備ユーザーが、メンテナンス工事のために外注企業に支払った技能工の単価を調査、集計分析した結果を「外注技能工の単価調査報告書」として報告しており、景気の変動によって大きく振れる外注技能工の単価を知ることによって、設備ユーザーに合理的な予算組みやメンテナンス工事計画の参考にしていただいております。 「外注技能工の単価推移(2015年~2024年)」は2015年から2024年にまとめた10年分の「外注技能工の単価調査」をもとに、集計分析したものです。 ぜひ、本報告書を、合理的な予算やメンテナンス工事計画の作成にお役立てください。
事例で分かる! 進化する「からくり改善」④
2025.11.26 無料会員
現場にある困りごとや課題を、そこで働く人たちが見つけ出し、重力などの自然エネルギーや、歯車やてこの原理などの簡単な機構・仕組みを用いて、環境負荷を少なくローコストに改善するもの。これが「からくり改善」です。 本記事では、①~③の内容を振り返りながら、次世代の「からくり改善」を考えていきます。
せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#8 良い仕事をするための基本~その6 QC7つ道具④
2025.11.19
せつびさん(以下せ):カンリさん、アタラシさん、こんにちわ。前回は、私たちが良い仕事をするための基本の1つであるQC7つ道具の中の「管理図」ついて学びました。
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.16
2025.11.19
ステンレス鋼などの金属材料を装置材料として採用する場合に、JIS等の規格成分を満たせば、規格内では同一の性能を示すと思われがちである。しかし、実際には、材料によって規格で規定されている成分の範囲が広く、その性能に大きな差のある場合がある。 例えば、最も標準的なステンレス鋼であるSUS304のJIS G 3459で規定されている炭素濃度は、0.03から0.08%である。 炭素濃度は、ステンレス鋼の代表的な耐食性の劣化現象である鋭敏化発生可能性に大きく影響する。ステンレス鋼に鋭敏化が発生すると、使用環境で粒界型応力腐食割れや粒界腐食が発生する。 鋭敏化発生範囲の炭素濃度依存性を時間と温度領域で図1) に示す。この図で色塗りした範囲が鋭敏化の発生する条件である。これより、JIS規格上限の0.08%炭素程度の材料では短時間の高温熱履歴で鋭敏化が発生するが、規格下限の0.03%炭素程度の材料では、鋭敏化が1時間以上程度とより長時間の熱履歴でないと発生しないことが明らかである。
ものづくり屋視点による労働衛生の実践 No.8 許容できないリスクを低減する方法論と実際
2025.11.19