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せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#2 なぜ、「コンプライアンス不正」は起こるの?
2025.05.15
カンリさん(以下カ)あっ、せつびさん、こんにちわ。今日、会社から「コンプライアンス研修」受講の案内が来ました。これ、なんの研修ですか?

装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.4
2025.05.15
ステンレス鋼等の金属材料には、「応力腐食割れ」(Stress Corrosion Cracking、SCCと略す)が発生することがある。SCCが生じた場合に、設備の継続使用の可否や補修の必要性を判断するために、割れ深さを明らかにする必要のある場合がある。割れ深さを非破壊で評価する方法としては種々あるが、「超音波斜角探傷」が一般的に採用される。 実際には、有資格の検査員が、標準試験片で割れ検出のキャリブレーションを行って、実機のSCC深さを評価することなる。 しかし、SCCの深さは、「超音波斜角探傷」では精度よく評価できないと考えた方が良い。それは、図に模式的に示すように、SCCの先端部は細い(開口量が小さい)割れが枝分かれしていて分布しており、「超音波斜角探傷」ではとらえられないためである。一般的に、SCCで溶解による開口量の大きい割れ根元部分は、「超音波斜角探傷」でも検出できるので、結果として、SCCの深さを浅めに評価する傾向がある。 SCC深さを精度良く評価するためには、非破壊検査ではなく表面からグラインダ研削と浸透探傷を繰り返す方法が採用される場合がある。しかしこの方法は、割れ深さが必要肉厚を割り込むと更新か溶接肉盛り補修が必要となり、また割れ発生本数が多い場合には、全ての割れのついて同様の手法を適用して割れ深さを測定することは現実的でない。 このため経験的には、SCCの表面長さの半分程度は、板厚方向に進行していると想定して、当該設備の継続使用の可否を判断する場合もある。

「自主保全」のススメ~自分の設備は自分で守る~②
2025.05.15
自主保全の活動は、職制主導による全員参加で「ステップ方式」で進めることが特徴です。 自主保全活動を確実なものとするため、設備と人の能力を段階的にレベルアップするように進めていきます。

ものづくり屋視点による労働衛生の実践 No.2『 労働衛生の3管理と安全の「基本3原則」の意味を再考する』
2025.05.15
作業環境管理、作業管理、健康管理が労働衛生の3管理といわれている。衛生管理者をはじめとする現在の関係者にとっては「常識」かもしれないが、筆者が駆出しの作業環境測定士であったころは、まだこの建付けに至ってはいなかったと記憶している。国により策定される労働災害防止計画(5か年計画)があり、第1次計画が1958年にはじまっている。その記憶というのは、第5次(1978年~1982年)の時代である。「職業性疾病予防対策の積極的推進」の中に、「イ 化学物質の有害性調査制度等の積極的活用」「ロ 作業環境管理対策の推進」「ハ 健康管理対策の積極的推進」「ニ 産業医学の振興」の4項目が示され、作業管理は特筆されていない。 その後、専門家による議論や提起等(とくに輿、沼野ら図表ー1脚注)を踏まえて、第7次計画の同項目に、「イ 作業環境管理対策の徹底」「ロ 作業管理指針の作成」「ハ 特殊健康診断項目の見直し」・・・後略、という形で3管理の枠組みが整いはじめた。 想像の域において、当初は熱意ある産業医学関係者からの先行した働きかけに、周辺の研究者ら専門家が呼応し、環境状態の定量的把握の仕組みを整える段階にあった。原因特定から対策に至る生産現場への具体的的展開には、まだ距離があった感触を覚えている。しかし、最前線で労働者の有害物へのばく露(当該物質等にさらされること)を防ぐためには、生産技術の領域に踏み込むことが焦眉の課題であり、諸先輩の尽力によって、現在の形に至ったものと受け止めている。個人的にも歯痒さを覚え、労働衛生機関を飛び出して製造業の現場に転身したのは、この後である。図表ー1は、有害物質の取扱いに係る労働衛生3管理の課題と関係である。左上の原材料が有害(ハザード)であった場合、そのハザードが、生産プロセスと作業者との関わりによって、右下に向かう結果がリスクとなり、そのリスクが許容限度を超えた場合に健康障害に至る可能性が“大”となる。 作業環境管理は上流に位置する。ハザードである有害物質は、用いないか代替されることが本質であるが、最小限使用せざるを得ない場合には、設備・工程の設計や改善により、作業環境への発散や付着による作業者への接触を可能な限り抑制する必要がある。環境空気を汚染するリスクについては、局所排気装置等により低減策を講じる。 中流が作業管理となる。ここでは、上流で抑制しきれなかった残存リスクに対して、ばく露を最小限にする作業標準の設定や個人用保護具(防じん・防毒マスク、保護メガネ、保護手袋など)の着用により、人体への浸入を最終的に防護する。ここまでの段階で、原則としてリスクを許容限度以下に抑え込まなければならない。 しかし、上流~中流域での設計、維持・管理が不十分であった場合や故障、ミスオペ、あるいは化学物質等に対する感受性の極端な個人差によるリスクは“ゼロ”ではないので、健康管理の仕組みによって、フォローアップする。この最終プロセスは、決して作業者を「炭鉱のカナリア」にしてはならないのであって、ばく露に係る監視・測定のフィードバックは中流以前で行われなければならない。健康診断の所見によっては、「安全」に例えるなら災害発生と同等の意味を持つ。

経済産業省からのお知らせー生成AIの社会実装に向けたプロジェクト「GENIAC-PRIZE」を開始します!
2025.05.14 FREE
ChatGPTに代表されるように、生成AIは様々な作業を人間に代わって行える可能性を秘める革新的な技術です。わが国にでも様々な生成AIが開発されていますが、今後は開発と利活用を一体的に促進することが重要です。GENIAC-PRIZEでは、以下のテーマに即した生成AIサービスの開発や導入に向けた実証を促進し、優秀な成績を収めた応募者に懸賞金を授与する形で支援を行うこととし、応募を募集します。

2024年度「自主保全士成績優秀者表彰式」が開催されました
2025.05.13 FREE
2024年度「自主保全士成績優秀者表彰式」が2025年2月14日(金)にANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市)で開催され、85名が参加しました。 成績優秀者 51名(1級:19名、2級:32名)および 4社が企業表彰されたほか、当会会長・河合満より成績優秀者へ向けたエールとして、今後の期待を込めたメッセージが贈られました。

令和8年(2026年)1月1日以降着工の工事から一部の工作物の石綿事前調査には資格取得が必要になります!
2025.05.13 FREE
工作物の解体・改修等の作業のうち、石綿が使用されているおそれが高いものとして定められた工作物を対象に、建築物及び船舶の解体等の作業と同じく、石綿障害予防規則 第3条第1項に定める石綿等の使用の有無に係る事前調査を行う者の要件が定められました。 また、事前調査を行った者の氏名の記録及びその者が事前調査を行うことのできる要件を満たすことを証明する書類の写しを、事前調査の終了した日から3年間保存することが義務付けられました。 以上の改正は、令和8年1月1日から施行されます。

指標でモノづくりを評価しよう! #2 時間稼働率
2025.05.12 FREE
モノづくりにおいて欠かすことのできない「故障ゼロ」「不良ゼロ」「災害ゼロ」。このためには設備がしっかりと動き、良品を生産し続けることが重要ですが、なかなかそうもいきません。そこで日々の生産では、目標と計画を決めて改善活動などに取り組み、その成果を指標を使って評価をします。 モノづくりを評価する指標はさまざまですが、本稿では、TPMで標準化されている指標や実績値について紹介します。

第1回 玉掛けの力学(その2)
2025.05.01
国立大学法人 九州工業大学支援研究員・客員教授堀田 源治

第2回 潤滑油の組成
2025.05.01
RMFジャパン株式会社久藤 樹