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2024年度 外注技能工の単価調査の概要

2025.04.15

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日本プラントメンテナンス協会(以下、JIPM)では、主に装置型産業の設備ユーザーを対象に、メンテナンスサービス・工事に関する「外注技能工への支払い単価」を地域別、職能別、および経年的に把握することを目的に、1989 年以降、当会にて年に1 回(1998 年までは年4 回)実施しています。調査結果は、設備ユーザー側からの支払い価格であるという点で、高く評価されており、生産設備以外のエネルギー等の供用設備や施設の保全に対しても効率化が求められている今日、本調査結果の利用先が拡大しています。本稿では2024年12月に完成した「2024年度外注技能工の単価調査報告書」の概要を紹介します。

調査概要

調査票にて、「地域」「業種」ごとに「職能(20種類)」と「保全方式」に応じた1日当たりの単価を回答してもらい、集計および分析を実施しました。

調査結果

(1)回答の属性
① 業種
「化学」が37.9%ともっとも多く、以下「石油・石炭」22.7%、「その他」15.2%、「ゴム・プラスチック」9.1%の順になっている(図表―1)。

図表ー1 業種別の回答結果

② 地域
「東海・近畿」が30.3%でもっとも多く、以下「中国・四国」24.2%、「関東」21.2%、「北海道・東北・北陸」15.2%、「九州・沖縄」9.1%と続いている(図表―2)。

図表ー2 地域別の回答結果

(2)日常保全
日常保全における各職能の単価は図表ー4の通りである。前年に比べてほとんどの職能で単価が上昇しています。

(3)SDM
SDMにおける各職能の単価は図表―5の通りである。前年に比べてほとんどの職能で単価が上昇しています。

(4)スポット(単発での発注)
スポットにおける各職能の単価は図表―6の通りである。前年に比べて半数以上の職能で単価が上昇しています。

まとめ

2023年度と同様に、全体的に単価は上昇傾向にあります。コロナ明けによる工事数の増加や人手不足による供給不足に加え、近年の原油高が単価に反映していると考えられ、仮にその通りであれば、単価の上昇傾向はしばらく続く可能性が高いと予想されます。 また、本稿にはございませんが、「地域」によるバラつきもあり、報告書本編には、「業種」「地域」「単価実数」等の集計結果の詳細と多角的な分析を掲載しています。工事や修理予算の策定や価格設定の根拠とて、本報告書をご活用ください。

※本記事のお問い合わせは、JIPM・調査研究チームまで rd@jipm.or.jp
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