日本プラントメンテナンス協会が実施した「2024年度メンテナンス実態調査」では、設備管理・保全の現場が直面する課題についても詳細に分析した。ここでは、報告書から「増加した課題」と「減少した課題」を中心に、現状の問題点と今後の方向性を整理する。

増加した課題 第1位 70.5% 「人材育成・確保の方法」
昨年度に比べ増加した設備管理・保全の課題を調査した結果、もっとも増加した課題は「人材育成・確保の方法」で、回答企業の70.5%が困難度が増したと回答している(図表-1)。背景にはベテランのリタイヤに伴う技能伝承の停滞や、若手技術者の確保難がある。人材不足は保全業務の高度化・効率化を妨げる大きなボトルネックとなっている。

図表-1 増加した課題
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