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製造業におけるカーボンニュートラルの実態 ~2024年度メンテナンス実態調査より(3/3)

2026.01.28

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取組みの体制

  図表ー1 環境対策としてのカーボンニュートラル

図表ー2 カーボンニュートラル対策範囲

 カーボンニュートラルの対策を実施している部門は、「製造部門」(67.4%)「設備管理・保全部門」(58.9%)「動力・エネルギー部門」(47.3%)の該当率が高く、いずれも設備に直接かかわる部門である。設備を動かすためには大量の動力が必要であり、効率的な運用や、エネルギーの再利用を求められるため、製造業でカーボンニュートラルの対策の要は設備であるといえる(図表-3)。

図表ー3 カーボンニュートラル対策取組み部門

取組みの内容

 回答企業の76.7%が電力消費量のモニタリングシステムを保有しており(図表-4)、カーボンニュートラル対策に必要な設備管理・保全取組みの技術・知識では「エネルギー損失削減」(68.2%)と「エネルギー効率向上」(65.1%)が上位である(図表-5)。つまり、多くの企業が電力を中心に対策を進め、使用電力などのエネルギーを抑えることで、カーボンニュートラルを達成しようとしている。

図表ー4 モニタリングシステムの有無

図表ー5 カーボンニュートラル対策に必要な設備管理・保全取組みの技術・知識

設備設計からカーボンニュートラルを考える

 設備の設計から、運転・保全、廃棄までの設備ライフサイクル全体で、カーボンニュートラル対策を実施しているのは、「設計(購入設備)」が48.1%ともっとも高い(図表-6)。また、図表-6の内容を「設計ー運転ー保全」に集約、整理したものが図表-7である。図表-7では「設計」が53.5%と半数を超え、エネルギー消費量を中心としたカーボンニュートラルは、設備の設計・購入から考慮されていることが分かる。
 これは、設備の設計・購入でカーボンニュートラルを考慮せず、稼働後に検討した場合、大規模な改造や部品の交換が必要となる可能性を示唆している。

図表ー6 設備ライフサイクルでのカーボンニュートラル対策

図表ー7 設備ライフサイクルでのカーボンニュートラル対策(集約)

まとめ

 製造業のカーボンニュートラルの取組みは、主に設備を中心とした電力使用量の削減であり、近年はエネルギー価格の高騰を背景に、省エネルギーによるコスト削減効果も同時に期待されている。
 電力使用量を削減するためには、設備の更新や購入段階からの検討が効果的で、保全のしやすさや費用だけでなく、省エネルギー仕様のモーターやインバーターの採用、IoTを活用した稼働状況の監視の導入などを、十分考慮すべきである。

 本記事は以上となります。製造業の「保全体制」「保全業務内容」「設備保全の課題」等の実態を知ることで、今後の製造業における「設備管理・保全」の“あるべき姿”を模索する際の参考となれば幸いです。

■日本プラントメンテナンス協会のホームページでは、報告書の概要を公開しています。ぜひご覧ください。
※本記事のお問い合わせは、JIPM・調査研究チームまで rd@jipm.or.jp

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