
日本プラントメンテナンス協会が実施した「2024年度メンテナンス実態調査」では、設備管理・保全の現場が直面する課題についても詳細に分析した。今回は報告書から、カーボンニュートラル(CN)の取組みの状況について紹介する。
取組みの体制
世界各国で、2050年から2070年代のカーボンニュートラル達成を目指している。日本でも2020年に「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、温室効果ガス排出量を2030年度に2013年度比で46%削減、 さらに50%削減に向けて挑戦することを2021年に表明した。
日本の産業部門では二酸化炭素排出の約9割を製造業が占めており、製造業にとってカーボンニュートラルの対応は必要不可欠である。
そのような状況で、日本の製造業のカーボンニュートラルへの取り組み体制を調査したところ、回答者の73.6%が「環境対策の一環」として位置付け、実施範囲は「全社で統一的に実施」が77%を占めていた。これにより、多くの企業が全社をあげて足並みをそろえ、環境対策として進めていることがわかる(図表-1、2)。

図表ー1 環境対策としてのカーボンニュートラル

図表ー2 カーボンニュートラル対策範囲
カーボンニュートラルの対策を実施している部門は、「製造部門」(67.4%)「設備管理・保全部門」(58.9%)「動力・エネルギー部門」(47.3%)の該当率が高く、いずれも設備に直接かかわる部門である。設備を動かすためには大量の動力が必要であり、効率的な運用や、エネルギーの再利用を求められるため、製造業でカーボンニュートラルの対策の要は設備であるといえる(図表-3)。

図表ー3 カーボンニュートラル対策取組み部門
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