
生産現場では、設備の安定稼働が生産性や品質、納期順守に直結します。その中で、保全担当者が担う役割は重要です。とくに、突発故障や定期的なメンテナンスに備えて、必要な部品を適切に管理する「予備品管理」は、保全業務の根幹を支える要素の1つです。
予備品の不足や欠品は、設備停止の長期化など生産ライン全体に影響を及ぼします。一方で、過剰に在庫を抱えると、保管スペースの圧迫やコスト増加、さらには部品の劣化や陳腐化といったリスクも生じます。ここでは、保全担当者の視点から予備品管理の基本的な考え方と、現場で実践できる対策を2回にわたって説明します。
予備品管理とは?
予備品管理とは、設備故障や保全作業に備えて、必要な部品や消耗品を適切な数量・状態で保管・管理することです。予備品には大きく図表-1のように分類できます。
予備品管理の目的は、設備の停止時間を最小限に抑えることです。適切な予備品がすぐに取り出せる状態にあることで、保全作業のスピードと精度が向上し、結果として生産効率の向上にもつながります。

図表―1 予備品の分類例
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