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第4回 軸と軸受の力学(その1)
2025.07.01
国立大学法人 九州工業大学支援研究員・客員教授堀田 源治
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「計画保全」の果実 Vol.1
2025.07.01
「計画保全」とは何だろうか? その前に“保全”とは何かを、問いかけてみよう。 “保全”とは、“全き”を“保つ”の意味である。 現状復帰のための単なる修理をさしているのではない。関わる人たちが全員で、関わる技術力を駆使し、装置の安定稼働(=全き)を保つ、さらに変化に適宜に対応する、そして装置および周辺システムの能力を向上させることである。

装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.8
2025.07.14
多管式熱交換器(以下熱交と略す)は、化学プラントでプロセス流体を冷却するために用いられる共通性の高い機器である。冷却には、一過式冷却水や冷水塔による循環式冷却水などの淡水を用いる場合が多い。 熱交の伝熱管は、プロセス流体の腐食性が小さい場合は炭素鋼が、また、腐食性が有る場合はステンレス鋼が用いられことが多い。それらの材料を伝熱管として用いる場合に、冷却水側環境より炭素鋼製の場合は孔食状の腐食が、またステンレス鋼製の場合はすき間腐食を起点とする応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking、SCCと略す)が発生・伝播して、管肉厚を貫通して寿命に至る。 これらの損傷の発生に冷却水の流速が大きく関与している。実機実績の調査で炭素鋼製伝熱管の孔食状腐食による漏れ発生の冷却水流速依存性を図11)に、また、ステンレス鋼製伝熱管のSCC発生の冷却水流速依存性を図22)に示す。いずれの場合も冷却水流速が低下し、およそ0.3から0.5m/secを下回ると孔食状腐食による漏れやSCCの発生率が高くなることが明らかである。 すなわち「多管式熱交換器、冷却水の流速低下させるべからず」である。

からくり改善のための「機構学」入門 No.4 てこクランク機構の成立条件(前編:条件式の導出)
2025.07.01
第4回の記事を書くにあたって、本連載の第1回から第3回までを振り返ってみました。まず第1回では「てこクランク機構の復習」を行い、続く第2回では「構成するリンクの長さから揺動角度を求める方法」、そして、第3回目では「指定された揺動角度を得るために必要となるリンクの長さを求める方法」について計算手順の説明を行いました。以上の説明で、少々言い過ぎかもしれませんが、てこクランク機構の基本的な設計ができるようになりました。しかし、この振り返りをしてみて、何かが抜けている気がしました。そうです、そもそも論として、四節回転連鎖がてこクランク機構になる条件については、お話をしていませんでした。 そこで、今回は、四節回転連鎖の復習から始めて、四節回転連鎖がてこクランク機構となるためには、どのような条件が必要なのかを説明したいと思います。
記事一覧

装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.9
2025.08.01

第5回 工作機械の潤滑油
2025.08.01
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「計画保全」の果実 Vol.3
2025.08.01

第149回「マッサージロボ と 重さによる力の出力」
2025.08.01

第5回 軸と軸受の力学(その2)
2025.08.01

サステナブルなモノづくりのために No.101
2025.08.01

計画保全の【羅針盤】7~9 「長期の視点」「事業への貢献」「ドキュメントは宝」
2025.08.01

からくり改善のための「機構学」入門 No.5 てこクランク機構(後編①:基本問題)
2025.08.01

ものづくり屋視点による労働衛生の実践 No.4 特別企画 熱中症に向き合うリスクアセスメント
2025.07.15

せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#4 良い仕事をするための基本~その2 統計的な考え方
2025.07.15

計画保全の【羅針盤】6 「数値で“見える化”」
2025.07.15

「自主保全」のススメ~自分の設備は自分で守る~④
2025.07.15