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装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.30
2026.06.15
ステンレス鋼は「耐食性が優れているため大気中から腐食損傷は生じない」と信じられ、同鋼製の配管や塔、槽の外面に塗装は行われない場合がほとんどである。しかし、SUS304やSUS316などの汎用のステンレス鋼製で、外面を保温材で覆われている設備では、温度等の条件がそろえば外面から応力腐食割れ(External Stress Corrosion Cracking、略してESCC)が発生(1)する場合がある。 その場合は、ステンレス鋼でも外面塗装を施すことがESCC抑制に有効(2)である。ただし、塗装により長期側まで完全にESCCが防止できるわけではなく、塗装はESCC発生までの寿命の延長策と考える必要がある。 保温材施工された設備のESCCは、以下の条件を満たす場合に発生可能性が高い(1)とされている。なお、この条件で発生するESCCを塩化物型ESCCと言われる。① 汎用のステンレス鋼 { SUS304やSUS316およびこれらの低炭素グレード(L材)}② 設備自体が海浜に設置されている(海岸線から3㎞以内が目安)③ 設備内部温度が50℃から150℃程度で運転 なお、温度については、外部からの水分の浸入程度によっては、内部温度が150℃を超える設備でもESCCの発生可能性があるので注意を要する。 塗装以外での塩化物型ESCCの対策としては、材料を2相ステンレス鋼などへの変更、もしくはステンレス鋼外面へのアルミ溶射などが提案されている。しかし、これらは製作コストが高いこともあり、ESCC対策としてはほとんど採用されていない。 また、ステンレス鋼が鋭敏化している場合は、保温材におおわれていない設備で、装置内部温度が常温でESCCの発生する場合がある。この種のESCCは、鋭敏化型ESCCと言われる。この抑制に対しては、低炭素系ステンレス鋼(L材)の採用などにより鋭敏化を抑制することが本質的な対応であり、塗装施工により鋭敏化型ESCCを抑制することは、効果が実証されておらず適切でないとされている。 以上をまとめて図に示す。
からくり改善のための「機構学」入門 No.15 機構の解析(その6:GeoGebraで求める機構の速度2)
2026.06.12
前回は、瞬間中心を利用して機構の速度の関係を求める方法の中から、移送法に沿ってGeoGebraで実現する手順を紹介しました。しかし、残念ながら、特定の条件下では速度の矢印が消失し、また、矢印の方向が正しく表示されない問題が残っていました。 そこで、今回は、根本的な問題解決に向けて、連節法を用いたGeoGebraでの実現手順を紹介しようと思います。
サステナブルなモノづくりのために No.111
2026.06.10
今年の3月は、2つ主催する国際会議があって大変バタバタした。1つは、鎌倉プリンスホテルで開催したCIRP (国際生産工学アカデミー) Life Cycle Engineering (LCE) 2026国際会議。これは300人以上の参加者を集めて大変盛況であった。もう一つは、同じくCIRPのDesign 2026国際会議。こちらは、東京臨海副都心の日本科学未来館で約200人を集め、こちらも盛況であった。 これらの会議の開催報告は別の機会に譲るとして、今回話したいことは、これらの会議に併設して企画した「Absolute Sustainability評価法」に関するワークショップについてである。メインのCIRP LCE 2026、CIRP Design 2026の国際会議の方はしっかりした実行委員会があって、筆者は不本意ながら年長者の部類なのでさほど負担がないのだが、このワークショップは外人の主催者に頼まれて、というか、主催者がやっているプロジェクトに巻き込まれて、筆者が独力に近い形で開催したので、思った以上に大変だった。というか、筆者の秘書さんに大変忙しい思いをさせてしまった。 Absolute Sustainabilityというのは、この連載でも紹介したような気がするが、CIRP関係では一般的な考え方である。できるだけリサイクルしましょうとか、頑張って省エネしましょうという漸進主義ではいつまで経っても持続可能な社会には到達しない。だったら、持続可能性を達成する絶対目標を決めて、そこからバックキャスティングで達成目標を決めてその目標を実現しましょうという考え方である。例えば、温暖化の目標で2050年に実質排出量をゼロにするというのはまさにAbsolute Sustainabilityの考え方になる。 今回のワークショップの主催者は、デンマーク工科大学のMichael Hauschild教授 (LCAの専門家で、このAbsolute Sustainabilityの権威)、Tim McAloone教授 (設計が専門で、製品サービスシステムの権威)の2人で、デンマーク工科大学に彼らを中心にAbsolute Sustainabilityセンターというのを設立している。筆者は2人と仲が良く、冒頭に書いた国際会議に来てやるから、日本企業と繋ぐようなワークショップをオーガナイズしろという甘言に乗って、企画する羽目に陥った。内容的にはCIRP LCE 2026と深く関係するので、3月13日に会場の鎌倉プリンスホテルで1回目を企画したのだが、このワークショップのために鎌倉くんだりまで来る人は多くないだろうから、3月17日にCIRP Design 2026の併設ワークショップとして臨海副都心で同内容の2回目のワークショップを企画した。蓋を開けてみると、参加者数は1回目40名、2回目26名で1回目の方が多く、企業の方でもわざわざ鎌倉まで来て下さる人が数多くいた。鎌倉プリンスホテルは良いところですからね。
女性活躍推進に向けた組織的取組みとその効果に関する考察
2026.06.10
ヤマハ発動機株式会社 モノつくり人財戦略部 人財企画G 志村 文枝
第15回 滑車の問題(3)
2026.06.08
国立大学法人 九州工業大学支援研究員・客員教授堀田 源治
第159回「もたれかかる力 と すべる条件」
2026.06.05
2025年度「自主保全士成績優秀者表彰式」が開催されました
2026.06.05 FREE
2025年度「自主保全士成績優秀者表彰式」が2026年2月13日(金)にANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市)で開催され、85名が参加しました。 成績優秀者 51名(1級:17名、2級:34名)および 4社が企業表彰*されたほか、当会会長・河合満より成績優秀者へ向けたエールとして、今後の期待を込めたメッセージが贈られました。 なお、企業表彰のうち、トヨタ自動車株式会社および日本精工株式会社からは、自主保全に関する企業の取組事例をご発表いただきました。 式典後の懇親会では、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会の役員と成績優秀者の皆さんとの記念撮影が行われたほか、自主保全にまつわる情報交換を行いました。
アルミ給湯機湯量変動対策による品質安定化 ~設計的弱点の克服~
2026.06.03
ジヤトコ株式会社 工務部 保全技術課 大嶽 佑騎
みんなで無くす『もったいない』 ~省エネ診断は設備の健康診断~
2026.06.03
日産自動車株式会社 いわき工場 環境エネルギーグループ 長谷川 賢二
第15回 潤滑油の漏洩管理
2026.06.03
RMFJ株式会社久藤 樹