検索結果
ものづくり屋視点による労働衛生の実践 No.12 最終回 安全衛生は事業そのもの(次世代TPMを模索する一考として)
2026.03.19
せつびさんとカンリさんの「モノづくり品質の基本のキ」#12 良い仕事をするための基本~その10 「問題解決」①
2026.03.18
装置材料の損傷・劣化「べからず集」Vol.24
2026.03.18
前回に引き続き、本連載のNo.18「ステンレス鋼管の2重管熱交、割れないと思うべからず」に関連し、疑問と提言を述べさせていただく。再掲するが、本稿の目的は化学プラントでの事故事例を他山の石とするためであり、決して事故を起こした企業を追求するためではないことをご理解いただきたい。また、以下の疑問は、公表されている報道を基に考えており、事実と異なることがあるかも知れず、その点はご了承いただきたい。 本件に関する疑問の一つは、「2重管の設置の判断に職責者や安全担当者などの複数による多重的、多面的な確認および承認は機能したのか?」ということである。 基本的に設備の設置や改造は、現場担当者が実務を行うが、職責者、専門家、安全当者、そして決裁者等の審議、承認を得て実施される。本件の場合に、これらの「判断の階層化」が機能していたのであろうか。 判断の階層化は、一般にリスク評価を基に図のaに示す様に階層数や審議の深度が決定される。そう考えると、本件の2重管設置は、リスク評価で低リスクと判断され、図のbに示す様に判断の階層化がなされなかったのであろうか。もしくは、本件に関してリスク評価は行われておらず、危険性をはらむ設備として検討対象と認識されていなかったのであろうか。 いずれにしても、報道されている本事案の結果影響の大きさから考えて、プロセス流体の漏洩が生じた場合のリスクは甚大であり、判断の階層化は判断の品質を確保する上で必須であったと考えられる。 対応としては、リスクの高い設備においては、その設備規模の大小に関わらず、階層数を増やして、徹底的な審議の上に承認、実施することが必要である。その際に、材料技術やリスク評価の専門家の関与することが必須と考えられる。 そのためにも、危険源のある化学企業では、リスク評価や材料技術の専門家や専門組織の設置が必要であり、また、それらの専門家が階層化された判断の構成員として関与する仕組みづくりが重要と考える。
からくり改善のための「機構学」入門 No.12 機構の解析(その3:GeoGebraで機構の定義の修正)
2026.03.18
早いもので、2025年4月に本誌が電子版へとその姿を移してから、最初の1年が幕を閉じようとしています。電子版ならではの利便性をまだまだ活かし切れているとは言えないかもしれませんが、この大きな転換期を共にしていただいた読者の皆様に、改めて感謝申し上げます。 2025年度の最終回となりますので、例年の慣習に従って、今年度執筆した12回分の記事を振り返りたいと思います。今回は電子版の特徴を活かして、各回のタイトルにリンクを添えて図表-1にまとめました。
試験管ライン設備可動率95%達成とその維持に向けた活動
2026.03.18
シスメックス株式会社 小野工場 診断薬生産本部 生産システム部 製造技術グループ 日髙 光一
2025年度「自主保全士検定試験」実施報告
2026.03.13 FREE
日本プラントメンテナンス協会は、2025年10月26日(日)に、第25回自主保全士検定試験を主要都市ならびに全国各地の企業会場で実施しました。今年度の受験者数は、14,588人であり、認定(合格)者数は、1級2,230人、2級3,957人で、合計6,187人となりました(図表-1)。
第156回「切れたヒューズ と 尊い犠牲」
2026.03.11
オーバーヘッドコンベアレール⾃動測定による 安全性の向上と工数低減への取り組み
2026.03.11
株式会社SUBARU モノづくり本部 山田 崚雅 栗原 広太 富 燎哉 (執筆:栗原広太)
第12回 潤滑トラブル事例
2026.03.11
RMFJ株式会社久藤 樹
サステナブルなモノづくりのために No.108
2026.03.04
世の中、レアメタル・レアアースの資源確保の話題で持ちきりである(今回は、全力エッセーモードです)。先日もクローズアップ現代でこの話題が取り上げられていて、友だちのSさんがゲストで出演していた。そもそも、トランプが世界の自由貿易制度をぐちゃぐちゃにして、挙げ句に、中国にレアアースを禁輸するぞと脅されて腰砕けになり、さらには、中国が日本にレアアースで圧をかけてきている影響が大きい。日本には2010年の尖閣諸島絡みで中国がレアアース禁輸したトラウマがある。ということで、レアアース問題が急激に盛り上がり、サーキュラー・エコノミー(CE)に変な追い風が吹いている。 CEが流行り始めた2015年当初から、欧州でもレアメタルを含む重要鉱物(欧州ではクリティカル・ミネラルという言い方が一般的)は大切なトピックの1つであった。第2期トランプ政権になったとき(まだ1年前か、随分長く感じる)、地球温暖化やDEI(Diversity、Equity、Inclusion)は禁句になったが、CEは意外と生き延びるのではないかと思っていた。その理由の1つがこれである。つまり、アメリカを強くするための重要鉱物確保が必要で、CEは有力な手段になる。もう1つの理由は、トランプが言っていたのはアメリカ国内に製造業を復活させることで(最近は薄れてきた気がするが)、そこにはリマニュファクチャリング産業が含まれるだろうと思ったからである。アメリカでは自動車を修理するための交換用部品は、自動車メーカーは最初の数年しか保有しておらず、あとはリマニュファクチャリング産業が賄っている。従って、アメリカの自動車部品リマニュファクチャリング産業は巨大であるし、キャタピラーのように建機のリマニュファクチャリングなども盛んである。だからリマニュファクチャリング産業への追い風になり得ると思った。実際例えば、Remade Instituteといった団体も、トランプの時代になっても、アメリカ政府から予算も降りているし、元気である。と思って今HPに行ってみたら、トップページは、 “Critical Minerals Recovery & Recycling”と書いてある、ご多分に漏れず。 ではレアアースの資源確保手段としてCEは決定打となりうるのか。もう少し絞って、日本国内のレアアースの資源確保の手段として、CEの中でも材料リサイクルは決定打となるのか。ファイティングポーズと実ビジネスの2つのレベルの話があると思っている。ファイティングポーズというのは、中国に向かって我々にはCEという手札があるから怖くないよ、というメッセージに使うという意味である。先日話題になった南鳥島にレアアースを試掘に行った話もまあ同じである。ポテンシャルはある、という意味では持っておくべき手札ではある。 じゃ、実ビジネスではどうかというと甚だ怪しい。そもそもレアアースは、金、銀、銅、プラチナと違って、価格が安い、だから使われる。このため、これまでリサイクルしてもペイしないから誰もしてこなかった。やってそうな雰囲気はいろいろなところで醸し出されているが、経済的理由で全然やられていない。レアメタル・レアアースをリサイクルする技術開発は昔から散々やられていたのだが、結局、実ビジネスでは、中国産のバージン材に勝てないから誰もやらない。レアアースは、産出国が限られているという特徴もあるが、その精錬を中国が独占していることが痛い。だから、南鳥島でレアアースが仮に工業的に採掘できたとしても問題の解決は遠い。中国は政策的に価格競争を仕掛け、アメリカやオーストラリアなどのレアメタル・レアアースの製錬業を撤退に追い込んだ。特に、これらの精錬は環境に悪影響を与えるので、環境規制の緩い中国が経済的に圧倒的に有利な状況にある。中国は賢くも様々な手を打ちながら時間をかけて独占状態を築き上げてきたのである。 それに対抗して、日本のリサイクルで資源確保できるのか。経済性を無視すればまず道は開ける。それにしたって量が足りない。新製品を製造するために必要な量より、使用済み製品の回収量、そこから取り出せる収率を考えたら、量が足りるはずがない。その上、自動車リサイクラーの人達が嘆くように(彼らもレアメタル・レアアースのリサイクルをやっている訳ではない、念のため)、現在日本では、使用済み自動車の約4割が輸出されていると言われている。これが大きな資源流出になっているという議論は多い。自由貿易国であるこの国がこの流れを止めるようなことをするか。そもそも輸出で儲けている国が、中古車・廃車は流出を止めるのかとか、そもそも資源は外国から来たのだから出て行ってしまっても仕方が無いとも思うし、この辺は釈然としない。レアアースの備蓄の方が効果的と、偉い先生が言っていたような気がする。 この変な追い風で、CEへの注目度は上がるであろう。そういえば、欧州のELV規則に始まるリサイクルプラスチックを使って製造しなければいけないという話も言ってみれば変な追い風の類で、本当に本当のところ、Sustainabilityに貢献するかといわれると疑問である。資源確保という意味でレアアース騒動の方が実効性は高い。これらを通じて、製品ライフサイクル全体を見るようにするとか、ライフサイクル全体の循環システムをちゃんとデザイン、管理、評価するとか、動脈産業と静脈産業の垣根をなくすとか、環境配慮設計に実効性を持たせるとか、CEで言うところのSlow、Narrow、Close、Regenerateを実践するとか、CEに至る方策の実践を促すという効果はあるであろう。 この変な追い風を前向きに捉えると、様々な外的環境の変化に対する準備を怠らず、レジリエンスを高めるという意味では「サステナビリティ経営」には現世利益的な意義もあるよねという話になるだろうし、CEコマースやリサイクルにも注目とお金が集まる効果はあるだろう。この状況が真綿で首を絞めるようにじわじわと長期にわたって悪化するのか、マスコミによる一時のブームであっという間に忘れ去られるのか、どっちが嬉しいのだろう?