

羅針盤その3 「継続性」
保全には「継続性」が求められる。
あらゆる測定の継続、それらデータの継続ファイリング、図面の定期更新の継続、PDCAのチェックに基づいたアクションの継続、種々の保全指標(Maintenance Qualityデータ)の継続測定、月報会の継続実施、「仕組み」の見直し継続・・・・全てに関し継続性が求められる。
継続の積み重ねが、保全業務の大切な財産となる。
給油作業ひとつをとっても、一つひとつの作業の記録の継続が大切なデータとなる。何らかのトラブルが発生した際に、「給油作業を、この時までは確実に実施してましたよ。給油の頻度に変化はなく、正常でしたよ。」という事実が、大切な情報となる。
図面の定期的な継続更新・最新化は、次の改良改造時のために、トラブル検討時のために必須だ。故障が発生した場合、対象機器周辺のOK(正常)データは、原因の根幹を追及する際に大いに役立つ。
また、「保全水準評価」では、その『「仕組み」は活きていますか』と問いかけている。「仕組み」が活きていなければ、「仕組み」を作った効果は半減し、自己満足で終わってしまうからだ。つまり、「仕組み」そのものに「継続性」が必要なのである。
「継続性」は、我々の職務全てに、必ず高効果をもたらしてくれる。
●重要参考テキスト
・『保全水準評価プログラム』(p9:スパイラルアップ、日本プラントメンテナンス協会)
・「計画保全士養成コーステキスト」(p14:スパイラルアップ、日本プラントメンテナンス協会)
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