
時計をつくりたい
本学は文系理系を併せた総合大学で、それを活かして教養教育を手厚く提供しています。その一つ、課題探究演習という科目では、様々な分野の教員がそれぞれの専門を活かし、学部関係なく1年生向けに分野の面白さを伝えつつ、少人数でのグループワークやディスカッション、発表などを行います。私も担当者の一人で、3次元CAD+3次元プリンタ主体で、なにかものをつくる、というテーマを用意しています。
15回のうち、最初の5回でものづくりのプロセスを説いたり、3DCADのインストール、データを作ってのプリント実習を行います(文系の学生さんでも案外CADのインストールから操作までなんとかなります)。その後は3人ほどの班に分かれての活動になり、なにをつくるかを検討し、企画発表をして、実作業に入ります。学生さんたちのバックグラウンドが異なるため、つくろうとするものは様々で、実用的小物を作ろうとする班もあれば、キャラクターものを作ろうとする班もあります。普段の研究室では平面のはっきりした機械設計な部品をプリントしていることに対して、曲面だらけの丸っこい構造も多く、3Dプリントの性質的にも難易度が高くて大変です。今日もプリント中のトラブルで、3回ほどNGしてモジャモジャになっていました。
その中で、一つの班が、アナログ時計をつくりたいと企画しました。アナログ時計を自分で作ってみることは機械分野としてはかなり良い題材と以前から考えていて、「時計を与えられた設計データ・部品で作った上で好きなように改造する」という実習を、この課題探究演習や卒業研究配属になった学生さん向けに検討していました。それゆえ、いいネタが提案されてきた、と心の中で思いながら、企画発表に「挑むのにちょうどいいテーマだと思うよ」とコメントして、見守ることにしました。
いまの時代は検索すればいろんな情報が見つかるので、時計の仕組みの解説や、製作事例の紹介などである程度の構造は見えたものの、細かいところについてはよく分からないということで、相談にやってきました。私も大雑把にしか検討はしていなかったので、改めて、時計の実装を考えながら。
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