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からくり改善のための「機構学」入門 No.9 往復スライダクランク機構(その3:実践編)

2025.12.10

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 前回は、機構の機素の位置と時間の関係式を微分することで速度や加速度が求められることを説明しました。また、その前提となる微分演算を定義から丁寧に説明し、さらに、微分演算がコンピュータで自動的に処理できることも紹介しました。
 ここで、前回、伝えそびれた大切な事があります。それは、「コンピュータで微分ができるようになったからといって、私たちが微分の理解を省略できるわけではない」ということです。これは、 3D CADを操作できても、設計の基礎的な原理を理解していなければ、良い設計ができないのと同じです。だからこそ、微分という基礎的な考え方をしっかりと身に着けておくことが大切だと思います。
 さて今回は、これまでに導いた「クランクの角度とスライダの位置の関係」を実際に微分し、スライダの速度や加速度を求めてみます。さらに、それらの結果をもとに、機構の動きについて解析を行ってみたいと思います。

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