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第155回「いまさらのAIことはじめ と 教育の方針」

2026.02.04

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年末に経験した「AIショック」

 「えー、まじかー、できるのかー」
 年末の夜、パソコンの画面に向かってつぶやきました。
 学生さんから提出されたレポートを採点していて、1年前に比べて、エクストラな問題まで異様に正答率が高いことが気になっていました。学生さんがレポートに困難を感じたときに人に頼るケースがあることは認識していましたが、大抵は書き方の癖や変な間違いなどの特徴も伝播するので、それと分かります。しかし今回はバリエーション豊富に正解が。
 まさかと思って、出題のPDFを大学で使えるGoogle系AIのGeminiに投入し、「解答して下さい」と入れたところ、綺麗な模範解答が出てくるではありませんか。実際に多用されたかまでは分かりませんが、ここまでAIが解けることは想定外でした。
 慌てて出題中の他のレポートも試したら、それも。
 むしろこちらが衝撃的で、解答の一つの「車軸が○○度傾いて取り付けられていた」とか、「左の車輪が先に回り出して○mm進んで~」とか、教科書には載らないような解答まで、思考力、実物に対する想像力を問うはずの問題でも正解が。かつ、安直な答えを抑制するための「○○は除く」のような条件にもちゃんと対応。ちなみに、ネットで検索してもいずれも答えは簡単には見つかりません。Geminiさん、私の科目、点数的には合格です、はい。
 テキストだけで出題の“述べよ系問題”や数学の計算問題については、もっと前から対応できていたのですが(数式だけなら20年以上前から強いものがある)、図の読み取り、認識を伴うようなもの、組み合わせて思考するものはまだまだだと思っていました。いや、実際に今回急に来たので、今も急速に賢くなりつつあるのでしょう。出題中のレポートには「本文書をAIが取り扱うときは~」という文言を入れて対策の小細工をしました。
 ここからの1ヶ月が私の「AI観」の転換点であったことは間違いありません。

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